2021年入職 人間生活学部卒業 発達支援部 Mさん
幼児期だけでなく、その先も関われる仕事
大学では子ども学科で子どもの福祉について学んでいました。
大学入学前から漠然と保育士になりたいなと思っていて、当時は保育士が働く場所は保育園だけだと思っていたのですが、大学では高齢者の方を対象とした施設で働いている保育士さんや、児童養護施設で18歳くらいの方と関わっている保育士さんの存在も知りました。
またその頃、大学の先生に、「大人の人も、もと子どもだから。子どもというベースがあって、人生がずっと動いた延長線上に大人の姿があるんだよ」と言われたときにすごく納得して、自分の中で保育士として小さい子どもだけに関わる仕事をすると線引きをしていたのが、ぱっと開けた感じがしました。
大学時代の施設実習では、児童養護施設や障害者支援施設など、大人の方が生活の場として入所されている施設に行き、保育園や幼稚園よりも、色々な年齢の方たちがいる場所の方が向いているかもしれないと思い始めました。乳幼児期から成人期まで関われる施設は少なくて、幅広い年齢の方が利用している施設でも、職員として関わるのはその中の保育園の部門だけといった法人もありました。大学は県外だったので、あまり地元のこともよく分からず調べていく中で、ホームページや合同説明会でくるみの存在を知りました。
くるみはこの時間帯は小さい子ども、夕方だったら小学生も一緒にというような、1日の中で関わる利用者さんが流動的なところがすごくいいなと思い、最後はそれでくるみへの入社を決めました。
保育園や幼稚園でも、その期間にお子さんのすごく大きな成長が色々あると思うのですが、その子たちが小学生や中学生になった時に更にその先の将来まで知れるのがいいなと感じています。この子が進学したらどうなるのかとか、人が育っていく様子とか生活のスタイル、ライフステージを知るのが好きです。知ってることは多い方が面白いかなと思っています。
仕事への慣れはメンター制度で
県外の大学出身だったので、くるみに入った当初は生活圏も変わり、大学時代との生活リズムも変わり、慣れるまでは苦労しました。くるみにはメンター制度があり、入社1年目は1年上の先輩にマンツーマンで仕事を教えてもらえるので徐々に仕事に慣れていきました。メンターの先輩には短いスパンで面談してもらったり、分からないことがあればすぐに教えてもらっていました。メンターの先輩からはすごく丁寧に社会人としての基礎をたくさん教えてもらい、私もあんな人になりたいなと思っています。
くるみは、すごくパワーがあるスタッフが多いなと思っています。思いついてからの行動が早かったり、アイデアがポンポンでてくるスタッフが多くて、私も今色々と勉強中です。
働いていて嬉しかったことは、すごく小さなことなのですが、お子さんと意思疎通ができた時です。話すのがあまり得意ではないお子さんもいるので、そういった子はその分ジェスチャーや文字で気持ちを伝えてくれます。子どもから絵を描いてほしいとお願いされて、試行錯誤をしながらやり取りをしてやっと描けた時は、すごく嬉しいなと思いました。あとは利用者さんが私の名前を覚えてくれたことや、初めて利用しに来たお子さんが、帰るときに自然にハイタッチして帰ってくれたことも、すごく嬉しかったです。
委員会は体験・居場所プロジェクトに所属していてイベントを企画しています。イベント準備の際はいくつか候補を出して先輩スタッフに確認してもらうのですが、「この年齢の子だとこの活動は難しいかも」という助言をもらったりして、何回も何回も考え直すことで企画を練っています。
雑談できる関係づくりを大切に
職場で後輩に対して心がけていることは、雑談できるような関係づくりをすることです。分からないことを聞く際に、構えてしまったら聞きにくいと思うんです。聞きにくいことがないように、例えば支援中にお子さんがいるときでも、「この場面はこうだったね」など小さなことでも後輩スタッフに対しては声かけをよくするようにしています。
将来的にはくるみを利用している子どもたちから、「あの人と一緒にいたら楽しいことがあるかも」と思ってもらえるような存在になりたいです。
何気ない場面をスタッフと一緒に話し合えるような方がくるみに向いているかなと思います。お子さんに対して、朝の会の時にしっかり前の司会の方を見ていたよね、とかそういうのをちゃんと気づく目がある方がいいかなと思います。
支援する人、ではなく「私個人」として働く
くるみのスタッフは、子どもからも先生ではなくてさん付けで呼ばれていて、くるみに通う子どもたちに対して、支援者と利用者の関係性、という自分の捉え方が少しずつ変わってきているのを感じます。子どもたちからすると私は支援者ではなく、単にくるみにいて一緒に遊んでくれる人だと思っていると感じますし、自分がどのようなスタンスでいるかが変わったかなと思います。
自分自身は、利用者を支援する人、ではなくて、私個人、私自身、として働けているような気がします。
スタッフの皆さんに聞きました!