2020年入職 社会福祉学部卒業 生活支援部 Oさん


まずは地域福祉を学びたいという思いが強かった

大学では、社会福祉学部で社会福祉士の資格を取るために勉強していました。地域福祉を専攻していて、地域の役割や、地域の中での仕組み作りを積極的に学んでいました。

まずは地域福祉について学びたいという気持ちがすごく強かったので、大学を卒業して富山県内の市の社会福祉協議会に入りました。地域の仕組みはそれぞれの地域に合わせて存在しているので、一概にこれがいいという地域福祉はないんです。地域それぞれの特色に合わせて地域が展開していく仕組みを知りたいと思ったことも、その社会福祉協議会に入った理由の1つです。 元々そこでは学生時代からアルバイトをさせてもらっていて、当時は大学のあった愛知県と、社会福祉協議会があった富山県を週2で往復していました。 

大学を卒業してから、社会福祉協議会でボランティアコーディネーターとして働いていました。また、1エリアの地域窓口も担当していました。当時はすごく大変だったのですが、今の僕の基盤になっているなと思います。

当たり前を実現する福祉

福祉と聞くと、特別な人たちのもの、というイメージを抱く方が多いと思います。前職では地域の学校の総合の時間をもらい授業をする機会が多かったのですが、子どもたちに一番最初に福祉のイメージを尋ねるとネガティブな発言が多かったです。大人も例外ではなくて、福祉と聞くとネガティブなイメージの方が多いと思います。

ただ福祉って、特別な人のためというよりは、誰もが幸せに暮らすことを実現する為のものなんです。例えば保育園も児童福祉施設です。お子さんを保育園に預けることで親御さんが当たり前に働ける環境ができるように、福祉は誰かの為と限定するものではなくてみんなの為にあるものなんです。僕は生活の中での当たり前を実現するのが福祉の仕事だと思っています

僕は自分の地元に愛着があり、誰もが暮らしの中に幸せが持てるような地域福祉を自分の地元でやりたいなというのをずっと思っていて、社会福祉協議会で2年働いた後、地元にあったくるみに転職しました。

僕の中での福祉は「地域の人やその人を支えている」というより、「地域と一緒に誰もが幸せに暮らせることを実現する為の仕組みを作っていくこと」だと考えています。

かつては地域にあった婦人会や祭りなどがなくなってきていることで、それまで当たり前にあった地域での関わりが薄れて、子どもたちが地域を知る機会や、近所の人と集まる機会が少なくなっている現状があります。地域が変化する中で子どもたちは興味のあることを自分で選択して人と関わっていきます。ただ家庭環境などで自由に選択できない子どもたちもいて、地域の関係性が希薄化する中で、選択できる子、できない子の差別化が進んでいます。地域の中で交わることができるような環境や仕組みを、地域とくるみが一緒にどう作っていくのか考えていけたらいいなと思っています。


やりがいは、向き合った分返ってくること

くるみでは、移動支援(※1)行動援護(※2)を担当していて、主に利用者さんたちの外出支援を行っています。利用者さんと映画を観に行ったり、プールに行ったりもします。その他、居宅介護も担当しており、利用者さんのご自宅で家事代行やお風呂の支援、料理や洗濯などをサポートしています。また、くるみのスタッフは社会福祉事業以外に、公益的事業として委員会に所属しています。

前職の社会福祉協議会にいた時は、地域の変化はなかなか見えづらくて、やりがいを感じにくいことはありました。くるみでは、直接人に関わらせてもらっているので、変化や成長などを感じることができた時は、「これだな…」と思います(笑)

くるみを利用している方が地域の中で、スタッフ以外に名前を呼んでもらえるような関係性をどう作るのかみたいなことを一生懸命考えています。スタッフ以外と関わって、知ってもらったり、どう地域で暮らしていくのかを考えているときが一番やりがいを感じます。


※1移動支援・・・屋外での移動が困難な方に対する外出の支援

※2行動援護・・・衝動的な行動があったり、コミュニケーション等に配慮が必要な方の特性に応じた外出の支援

その人と地域をつなげるために

僕がくるみに入った当初は、その人を見てこその地域だというのを、くるみの皆さんからたくさん教えてもらいました。今思えば、その時は「その人」のイメージができていなかったんだろうなと思います。今は直接関わらせて頂いている中で、利用者さんが地域の中でどうしていくかを考えたいというのが一番強くなったので、くるみに入ってから考え方が変わってきた点だなと思います。

また先日、地域のお仕事を小・中学生に向けて紹介するというイベントにくるみも呼んでいただいた際、その内容をすごく一生懸命考えたことが印象に残っています。事業内容はもちろん子どもたちやその保護者の方に福祉はみんなのためにあるということを知ってほしくて。

スタッフは真面目ですごく丁寧な方が多いです。仕事を進めていくうえでスタッフ同士のコンタクトがきちんと取れているからこそ、丁寧な支援が行えるのだと思っています。

将来的にはここに通っている利用者さんたちと地域を繋げる取り組みをやっていきたいと思っています。くるみに通っている子どもたちの体験や、学びをくるみと地域で一緒に育むような仕組みを考えることに意味があると思っています。今後としては、地域のニーズというか課題を、地域からくるみに投げてもらえる関係性になったらいいなと思います。

スタッフの皆さんに聞きました!

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